両所最上三十三観音



両所最上三十三観音は1851年(嘉永四年)に現在の山形県西村山郡河北町西里やその近隣の人の手によって建てられました。


両所最上三十三観音

 
現在は西里の両所地区にある両所神社の境内のお社の西側の斜面にありますが、かつては両所神社から古佐川に下る傾斜地にありました。


この両所三十三観音が安置されていた傾斜地に土砂崩れの恐れがあるため、1975年(昭和五十年)、関係者が相談し、老人クラブの手によって現在の地に移されました。



古佐川が作る谷


河北町内には両所三十三観音の他、沢畑に四国八十八観音の石仏が、弥勒寺に西国三十三観音の石仏があります。
両所三十三観音は沢畑・弥勒寺の石仏建立の三年後に作られたそうです。
西里の人々も沢畑などと同様に、自分たちの郷土に自分たちの手で三十三観音をまつり、心のの拠り所としたのではないでしょうか。
両所三十三観音は現在も関係者や地元の方々によって大切に守られています。